映画『IT』について("IT")

本日は今年の夏に公開された映画『IT』についてちょびっと話をしたいと思います。

この映画はアメリカのモダン・ホラー小説家として有名なスティーブン・キングが1986年に執筆した同名小説『IT』を原作としたホラー映画で、1990年に映像化されたもののリメイクになります。

舞台はノスタルジックな雰囲気漂うアメリカの田舎町で27年おきに突然姿を現しては住人(特に子供)に恐怖心を植え付け、心が極限まで衰弱した頃合いに体ごと食い殺すという殺人ピエロに翻弄される少年少女たちの物語。

全米公開は9月でしたが、オープニング週末は179百万米ドル(日本円にして約200億円)と、9月の公開映画では興行的に最も成功した映画となりました。

フォーチュン誌やロサンゼルスタイムス紙等も絶賛しており、同じく過去にスティーブン・キング原作のホラー小説を映画化した名作『Shining』や『Carrie』にも勝るほど怖い映画と評しています。

と、その後公開された世界各地でも大絶賛の映画になっていますが、確かに冒頭からのショッキングな映像や、筆者のように心臓の弱い人には少々きついと言えるほど一定ペースで驚かせてくる演出は、確かにホラー映画として一級品と思う一方、やはり2時間ちょっとで原作の不気味さを十分に引き出すまでには至らなかった気がしましたね。その点、1990年に映像化されたものはテレビシリーズとして放映され、ピエロによる恐怖演出がよりゆっくりじっくりと迫る形で、あまりの怖さに当時は道化師恐怖症を引き起こす人が続出する等の社会影響まで出たほどで、筆者も同様の症状になりかけた内の一人です(笑)。

そんなわけでこの映画を観て気に入った方は1990年版も全力オススメしますよー☆彡